巨人 27歳の史上最“強運”外野手獲得へ!

[ 2011年11月10日 10:00 ]

巨人が獲得へ動いていることが明らかになったジェレミー・ハーミダ。写真は昨年、レッドソックス在籍時

 巨人が今季限りで退団するアレックス・ラミレス外野手(37)の代役として、パドレスのジェレミー・ハーミダ外野手(27)の獲得を目指していることが9日、分かった。

 同外野手はメジャー通算65本塁打の長打力に加えて、05年のデビュー戦でメジャー史上唯一の初打席代打満塁本塁打も放っている強運スラッガーだ。交渉は大詰めに来ているもようで、27歳と若さあふれる大型野手の補強で3年ぶりのリーグ優勝を目指す。

 02年ドラフトでは全体11番目となる1巡目指名でマーリンズ入り。05年のメジャーデビュー後は65本塁打、248打点と活躍している。長打力や広角に打ち分ける技術だけでなく、選球眼にも定評があるハーミダは、今季レッズ傘下3Aルイビルに所属。右翼、左翼を守った。3A球宴にも出場するなど105試合で打率・319、17本塁打、55打点をマーク。まだ27歳という若さも魅力で、今季限りで退団するラミレスの後釜として十分に期待できる。

 巨人は今季チーム打率が、リーグ4位の・243と低迷。優勝を逃す要因にもなった。阿部、小笠原、高橋由ら主力野手の負傷も重なったが、期待された新外国人のライアル、シーズン途中の7月に加入したフィールズはそろって力を出し切れなかったのも大きかった。3位で進出したクライマックスシリーズ(CS)もファーストSでヤクルトに敗退。清武英利GM兼球団代表は「このチームはやっぱり大きく変えないといけない、と思わせる試合だった。中継ぎを含め、打撃陣もそう」と現有戦力の底上げとともに、大型補強の必要性も示唆していた。

 水面下で進めてきた交渉は大詰めとなっているもようだ。第2次政権となって7年目を迎える来季の原巨人は勝負の年。3年ぶりのリーグ優勝奪回を目指して、救世主となる「持ってる男」の獲得に全力を尽くす。

 ◆ジェレミー・ハーミダ 1984年1月30日、米ジョージア州アトランタ生まれの27歳。同州ウィーラー高を経て02年ドラフト1巡目(全体11番目)でマーリンズと契約。05年にメジャーデビューを果たし、07年から外野レギュラーに定着。昨年レッドソックス移籍後は結果を出せず、この2年間でアスレチックス、レッズ、パドレスと4球団を渡り歩いた。1メートル91、100キロ。右投げ左打ち。

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2011年11月10日のニュース