巨人“自腹”ビデオ解析導入「取り組みも違うはず」

[ 2011年11月9日 06:00 ]

原監督(上段右)が見つめる中、打撃練習をする大田

 懐痛めて、レベルアップだ。巨人は宮崎秋季キャンプでのフリー打撃で、選手が自腹で購入したメモリーカードを使用してビデオ撮影を行った。

 打撃ケージ横にビデオカメラが設置され、打者が代わるたびにメモリーカードもチェンジ。フォームチェックが目的だが、原監督は「みんなにチップ(メモリーカード)を1万円ずつ出させて買わせたんだ」と明かした。

 今キャンプではグラウンドでのフリー打撃に加え、宿舎ホテルでの夜間の素振りでもビデオカメラを設置している。素振り部屋にはモニターと再生用の機器が置かれており、昼夜の練習でのフォームチェックが簡単にできる。江藤打撃コーチは「初日(7日)の夜も映像を見てやっている選手がいた。うまく活用してほしいね」と期待した。本来なら球団が負担する練習に関わる出費の選手負担は異例。関係者は「自分でお金を出すことによって、大事にするだろうし、取り組みも違うはず」と意識改革の狙いもあることを強調した。

 来季の成績がアップするなら1万円なんて安いもの。選手の皆さん、大事にしてくださいね。

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2011年11月9日のニュース