ハム山田GM 交渉の切り札に栗山新監督出馬

[ 2011年11月8日 06:00 ]

指名あいさつを終え日本ハム・山田GM(右から2人目)と大渕スカウトディレクター(右端)を見送る、左から東海大野球部の宮崎部長、菅野、横井監督

 東海大の菅野と初対面した日本ハムの山田正雄GMは、長期戦も辞さない構えだ。「12月4日に新入団選手を発表するが、それにこだわらない。納得するまで話し合いを持ちたい」。日本ハムのファンフェスティバル(札幌ドーム)には通常は新入団選手も参加するが、菅野不在は覚悟した。昨年も状況は違うが、1位指名の斎藤が日程が合わずに欠席している。菅野にも期限を設けずに長考してもらう考えだ。

 この日は指名までの経緯や育成方針などを説明したが、山田GMは「(菅野は)ずっと黙って聞いていた」と振り返った。質問はないか、と聞いても「今のところありません」と返されたが、「ここに来るまで心配していたが、次回も会ってもらえそうな感触はあった」と小さいながら手応えも感じた様子だ。

 交渉の切り札として最終的には栗山新監督の出馬も検討する。広い知識と巧みな話術でダルビッシュ、斎藤らの信頼も厚い新監督は、最高の交渉役でもある。栗山監督も「言われたことをやるだけ」とその時を待っている。今後も入団交渉は前途多難。ただ、わずかな光も残った。

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2011年11月8日のニュース