横浜DeNA新監督に桑田氏浮上 挑戦恐れない姿勢が社風と合致

[ 2011年11月7日 10:00 ]

横浜DeNAの新監督候補に浮上した元巨人の桑田真澄氏

 横浜ディー・エヌ・エー(DeNA)の新監督の有力候補に、巨人、パイレーツでプレーした桑田真澄氏(43)が浮上していることが6日、分かった。

 TBSホールディングス(HD)から横浜球団を買収した交流サイト運営大手のDeNAでは、尾花高夫監督(54)に代わる後任監督のリストアップに着手。通算173勝という現役時代の実績、卓越した野球理論に加え、新興企業で成長著しい同社のイメージとマッチする人材という観点から桑田氏に白羽の矢を立てた。

 桑田氏はPL学園時代に清原和博との「KKコンビ」で甲子園を沸かせ、プロ入り後は巨人のエースとして通算173勝をマーク。巨人退団後は長年の夢をかなえるべく米国に渡り、パイレーツでプレーした。

 現役引退後は、09年には早大大学院に入学し、スポーツ科学研究科でスポーツマネジメントなどを学んだ。監督、コーチ経験こそないが、全国的な知名度は申し分なく、卓越した野球理論はもちろん、常に前を向き、独力でさまざまな知識を吸収していく姿勢はDeNAが目指す社風とも合致する。また、「桑田監督」が実現すれば、プロ野球界に与えるインパクトは十分だ。

 今後は9日の実行委員会で参入審査の手順が決められ、翌10日からヒアリングが開始される。12月1日のオーナー会議で承認されれば正式に球界参入が決まる。時間的にも監督人事を最重要事項としたチームの編成作業は急務だけに、DeNAでは桑田氏を軸に監督人事を進めるとみられる。

 ◆桑田 真澄(くわた・ますみ)1968年(昭43)4月1日、大阪府生まれの43歳。PL学園では5季連続で甲子園に出場し1、3年夏に優勝1度、準優勝2度。甲子園通算20勝は戦後最多。85年ドラフト1位で巨人入り。2年目の87年に防御率1位、ベストナイン、沢村賞。94年はMVPを獲得した。95年5月24日の阪神戦(東京ドーム)で右肘じん帯を断裂。じん帯移植手術を受け、97年4月6日ヤクルト戦(東京ドーム)で1軍復帰した。06年限りで巨人を退団しパイレーツと契約。07年6月10日のヤンキースでメジャー初登板。08年3月に引退した。09年には早大大学院に入学。ゴールデングラブ賞8度。右投げ右打ち。家族は真紀夫人に2男。

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2011年11月7日のニュース