ヤクルト 連勝でタイに!中日12残塁の拙攻が響く

[ 2011年11月4日 21:53 ]

5回ヤクルト1死二塁、青木が右前に勝ち越し打を放つ

 プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第3戦は4日、ナゴヤドームで行われ、ヤクルトが2―1で中日に連勝、対戦成績を2勝1敗とした。

 中日は山井、ヤクルトが村中が先発。

 中日の山井は、今季は5月に左足首を骨折するなど苦しんだが、シーズン終盤に先発陣に入って優勝に貢献。体調不良で登録抹消されたネルソンに代わっての登板で、王手を目指す。

 第2戦に勝って、対戦成績を1勝2敗としたヤクルトは、第1Sで2試合に中継ぎで登板した左腕・村中が登場。「サプライズはもうない。出し尽くしました。サプライズをやるような時期じゃない」と小川監督が覚悟を決めて組んだ打線は4番には畠山が復帰。青木は3番に入り、1番は2試合連続で新人の山田を抜擢。タイに持ち込みたいところだ。

 初回、ともに3人で攻撃を終える。両投手とも上々の立ち上がり。

 2回、ヤクルトは畠山の内野安打とバレンティンの中前打で無死一、二塁とし、宮本、相川は倒れたものの森岡が中前適時打を放ち先制した。「打ったのはフォークボール。強い気持ちだけを持って、がむしゃらに食らい付いていった」と納得の様子。

 その裏、中日は2死から和田が四球を選ぶも続けず。3回にも2死から荒木の安打と井端の四球で一、二塁としたが、森野は左飛に終わった。

 4回、ヤクルトはバレンティン、相川の安打で2死一、三塁とし、森岡が敬遠の満塁で村中は三振に倒れた。その裏、中日はブランコが安打と犠打でニ進し、和田、平田が連続四球の1死満塁とする。ここでヤクルトは村中に代えバーネットが登板。中日は大島が右前にタイムリーを放ち同点。「気持ちだけで打った」と、一塁ベース上で右拳を握り締めた。しかし、山井は三振、荒木は二ゴロに倒れ勝ち越せなかった。

 5回、ヤクルトは四球と犠打でニ進した山田を、青木の右前適時打で還し1点をリード。青木は「流れを持っていかれないためにも、すぐに点を取り返すことができてよかった」と喜んだ。中日は山井から鈴木に投手交代。後続を抑える。

 6回、中日は和田、大島、代打・藤井の四球で2死満塁としたが、荒木はニゴロに倒れた。7回にも井端、ブランコの安打で1死一、三塁とするが生かせず。

 その後はともに点が入らず、2-1でヤクルトが勝利。2勝2敗のタイ(中日のアドバンテージ1勝を含む)とした。中日は、12残塁。あと1本が出ずに連敗を喫した。

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