やるべきことをやった結果だが…泣くに泣けない“ミス”

[ 2011年11月1日 06:00 ]

<ヤ・巨>7回1死一塁、バレンティンの遊ゴロの二塁送球を受けた寺内が一塁に悪送球

セ・リーグCS第1ステージ第3戦 巨人1-3ヤクルト

(10月31日 神宮)
 人事を尽くしても報われないことがある。短期決戦の怖さが表れたのは7回の巨人の守備だ。1死一塁。バレンティンを遊ゴロに打ち取り併殺でチェンジと思った次の瞬間、一塁走者・宮本のスライディングを避けるように一塁へ転送した二塁手・寺内の送球がワンバウンド。一塁手・小笠原がはじき、ボールがバレンティンに当たって転がる間に二塁へ。痛恨の2失点目につながった。

 寺内は「気にならなかった」と言うが、勝呂内野守備走塁コーチは「7回だから(スライディングが)来るころ」。1点差で終盤。巨人はこうした状況を想定し、体勢が悪いときや際どいタイミングは「低く投げる」を徹底している。低い送球なら止められるからだ。寺内はその鉄則を忠実に守った。しかし、アンツーカーで不規則に弾んだ送球を小笠原が止めきれなかった。「結果論を言っても仕方ない」と勝呂コーチ。やるべきことをやった結果だから、泣くに泣けなかった。

 ▼ヤクルト・宮本(7回に併殺阻止の絶妙スライディング)あれはできるだけ(二塁手の)近くで滑ってつぶしに行った。ラフプレーはいけないことを踏まえ、こういう試合では当然のプレー。

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2011年11月1日のニュース