【槙原寛己氏CS第1戦を斬る!】沢村交代は納得も解せない高木投入

[ 2011年10月30日 07:13 ]

<ヤ・巨>6回、沢村はベンチ裏に下がる

セ・リーグCSファーストステージ第1戦 巨人2-3ヤクルト

(10月29日 神宮)
 【槙原寛己氏CS第1戦を斬る!】解せない。巨人の継投だ。6回2死二塁の場面で沢村に代打を送ったのも驚いたが、点を取らないと勝てないわけだし、沢村は73球で降ろしておけば中3日でも中日とのファイナルS第1戦にいける。先を見据えた采配と思えば納得もできる。

 ところが、マウンドに登ったのは高木。レギュラーシーズン中は左の中継ぎとしていい仕事をしたのは認めるが、勝ち負けでどちらかにリーチがかかる超短期決戦の大事な初戦である。左の上田から始まる打順とはいえ、普段先発している投手に右左は関係ない。ヤクルトが村中を2番手で使ってきたように巨人も先発から外れた西村か東野を投入すべきだった。

 案の定、高木は1死一、二塁のピンチを残して降板。3番手で出てきた西村が畠山に四球を与えて満塁から宮本に中犠飛を許した。西村はリリーフ経験はあっても、どちらかというとセットポジションに難のある投手。走者がいないイニングの頭から使った方が力を発揮できる。「シュートで併殺」をイメージして投入したのかもしれないが、先発に回った今季はシュートはあまり使わず、フォークやスライダーを武器に好投していた。勝手が違ったピンチでの登板。宮本にはシュートを狙い打たれ、続くバレンティンにもシュートを右前に落とされた。

 これで後がなくなった巨人。沢村の73球降板を次に生かすためには、いい投手をどんどんつぎ込む総力戦に出るしかない。

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2011年10月30日のニュース