巨人崖っ縁…鬼門・神宮でバント失敗&失策のお粗末

[ 2011年10月30日 06:00 ]

<ヤ・巨>首をかしげながら球場を後にする原監督

セ・リーグCSファーストステージ第1戦 巨人2-3ヤクルト

(10月29日 神宮)
 後がなくなった。巨人はレギュラーシーズンで1勝しかできなかった鬼門の神宮球場で逆転負け。それでも原監督は「あしたもあるし、切り替えていきたい」とあえて悲そう感を見せなかった。

 新人としてCS史上初の初戦先発だった沢村は力投した。4回まで二塁を踏ませず2安打無失点。だが、5回2死から下位打線に3連打を浴びて同点とされた。直後の6回2死二塁で代打・矢野を送られて73球で降板。原監督は「この状況での最善策。沢村は堂々たる内容」としたが、沢村は「自分の役割とか言っている場合じゃない。短期決戦なので勝たないと意味がないし、前に進まない。自分の力が足りなかった」と悔しがった。

 4回に1点を先制した打線は、なお1死一、三塁で古城が見逃し三振。5回無死二塁では寺内が送れず、最終的にスリーバントにも失敗して結局無得点。守備では6回1死一塁から、青木の一ゴロを小笠原が併殺を焦ってお手玉した失策が決勝点につながった。

 短期決戦で許されないミスの連続に「2点目が重かったということ。(6回は)1イニングでエラー、四球とくるとしんどい」と嘆いた指揮官。後がない2戦目を最多勝左腕・内海に託す。

 ≪新人第1戦先発は初≫沢村(巨)がセ、パCS(プレーオフ含む)では09年藤原(楽)以来6人目(7度目)の新人先発登板。過去5人はいずれも2戦目以降となっており、第1戦は初。また、勝敗がつかなかったのも初めてだ。

 ▼巨人・寺内(5回無死二塁で送りバントを失敗し三振)犠打で流れをつくろうと思ったが、あそこが試合のポイントになってしまった。しっかりやろうと大事な気持ちでいったんですが…。

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