オリ 小林雅に来季コーチ就任要請…2軍か育成で

[ 2011年10月29日 06:00 ]

 オリックスが小林雅英投手(37)に来季からのコーチ就任を要請することが28日、分かった。移籍1年目の今季はわずか6試合の登板にとどまり、0勝0敗、防御率13・50。シーズン終了後は若手選手とともに宮崎フェニックスリーグに参加していたが、既に来季の戦力構想から外れている。今月中に小林に打診する方向で、2軍投手コーチか、育成コーチのポストを用意している。

 小林はプロ野球歴代4位の通算228セーブをマーク。ロッテ時代の05年にセーブ王を獲得し、翌06年には史上最速で200セーブに到達した。その後メジャーを経験し巨人に入団。昨オフに戦力外となり、合同トライアウトを経て入団したオリックスでは開幕1軍スタートだったが、全盛時の投球にはほど遠く、不本意な成績に終わった。

 球団は、04年のアテネ五輪にも出場するなど国際経験が豊富で、卓越した野球技術も兼ね備えた右腕に指導者として期待を寄せる。チームは将来性のある若手投手が多く、投手王国を目指す猛牛軍団の切り札として白羽の矢を立てた。

 ◆小林 雅英(こばやし・まさひで)1974年(昭49)5月24日、山梨県生まれの37歳。都留―日体大―東京ガスを経て98年ドラフト1位(逆指名)でロッテ入団。05年に最多セーブのタイトル獲得。07年オフにFAでインディアンスに移籍。09年途中にイ軍を解雇された。同年オフに巨人に入団したが、昨季終了後に戦力外通告。その後合同トライアウトを経て、オリックスに入団した。1メートル83、89キロ。右投げ右打ち。

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2011年10月29日のニュース