CSキーマンは坂本!原監督異例の名指しで奮起促す

[ 2011年10月29日 06:00 ]

打撃練習で鋭い打球を飛ばす坂本

 クライマックスシリーズ(CS)はセ・パともに29日、ファーストステージが開幕する。セ・リーグは、3位からの日本一を目指す巨人が、ヤクルト戦(神宮)を前に東京ドームで最終調整。原辰徳監督(53)は、キーマンに「1番・遊撃」で先発する坂本勇人内野手(22)の名を挙げた。

 さあ神宮決戦。原監督はCSファーストSへキーマンを問われると、極めて珍しく個人名を挙げた。

 「まあ、全員と言いたいところですけどね。やはりトップバッター、(坂本)勇人。このへんが非常に躍動感のある戦いをしてくれれば、かなり優位に戦えると思います」

 相思相愛だった甥(おい)でもある東海大・菅野の獲得失敗から一夜。指揮官は努めて明るく前を向こうと必死だった。「期間的に間延びもあまり感じてませんし、チーム状態としても、藤村は今回出場することはできませんけれども、いい状態であすを迎えられると思っております」。目の前の戦いに集中するしかない。その先導役として名前を挙げたのが今季、苦しんだ坂本だった。

 7月31日のヤクルト戦(神宮)では、フルイニング出場が225で止まることを承知で覇気のなかった坂本を懲罰交代。休養日だった翌8月1日、東京ドームでマンツーマン指導を行った。CSへの準備期間では連日、ジャイアンツ球場の室内練習場で秘密打撃練習。もがき続けた坂本だからこそ、最後の戦いへのキーマンとした。昨年はCSファイナルSの中日戦で腰痛を発症。戦力になることができなかった坂本も「頑張ります。いまさら考えてもしようがないしやるだけ。集中して頑張るだけです」と気合十分だった。

 今季1勝4敗2分けと鬼門の神宮でのCS。「強い集中力。それに関しては、ジャイアンツは戦うことに慣れている。それを生かして戦っていきたい」。指揮官は坂本を筆頭にナインの力を信じて、戦いに臨む。

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2011年10月29日のニュース