虎戦士に足りない「頭の部分」 理想は「守りの野球」

[ 2011年10月28日 16:49 ]

記者会見で握手する阪神の(左から)坂井信也オーナー、和田豊新監督、南信男球団社長

 阪神・和田新監督が28日、大阪市内で就任会見。緊張の面持ちで、流れる汗を時折ぬぐいながら思いを語った。

  ×  ×  ×  

 ―今の心境は。

 「現在の状況を考えると、うれしいとか浮かれる要素は何一つない。今季の責任も感じているので、少し悩んだ時期もあった。強い決意と信念を持って、監督業に取り組んでいきたい」

 ―どんな野球を目指すか。

 「広い甲子園に対して、投手力を含めてセンターラインを強化して守りの野球が理想」

 ―現在の阪神に足りないものは何か。

 「走攻守、技術だけでなく野球を知るというか、頭の部分をもう少したたき込みたい」

 ―和田野球とは。

 「私の野球をごり押しするのではなく、いろいろ引き出しを持って対応できるような、柔軟な姿勢をもっていきたい」

 ―チームを引っ張ってもらいたいのは。

 「野手は鳥谷、投手は藤川。もちろん現在もその役割を担っているが、もっと前に出てチームを引っ張ってもらいたい」

 ―来季の目標。

 「現有戦力はしっかりと把握している。今の戦力にほんの少しのスパイスを加えれば十分優勝争いできると思う。3年目に優勝争いではなく、来年勝負をかけるくらいのつもりでやっていきたい」

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