日本ハム超隠し玉!ソフトボール選手の大嶋指名!

[ 2011年10月28日 06:00 ]

日本ハムに7位指名された早大ソフトボール部・大嶋匠

プロ野球ドラフト会議 supported by TOSHIBA 日本ハム7位指名・大嶋匠(早大ソフトボール部)

(10月28日)
 下位指名に入ったドラフト会場がどよめいた。日本ハムが7位で超隠し玉を用意していた。硬式野球経験はゼロ。早大ソフトボール部所属の大嶋はインターネットの速報で指名を確認すると、部の仲間に囲まれて会見場に現れた。

 「自分の名前が出て信じられなくて5回ぐらい見直しました。卒業後はプロ野球か、メジャーでプレーすることを目標にしていた。チャンスを頂いて感謝しています」

 過去のプロ野球の歴史を振り返っても、これほど異色の選手はいない。中学から10年間ソフトボール一筋。1メートル80、95キロと恵まれた体格で、野球より約2・5センチも大きい直径約9・7センチのソフトボールで遠投93メートルの記録を持つ。大型捕手&スラッガーとして活躍する大学ソフトボール界の逸材だ。08年にはU―19全日本の4番を務め、10年U―23ワールドシリーズでは優秀選手賞を受賞した。自らを「上州の暴れん坊」と称し、今季公式戦で13試合連続アーチも記録。尊敬する選手は、日本ハムOBでもある新庄剛志氏と元総合格闘家の須藤元気氏(現拓大レスリング部監督)という。

 チームには早大の1学年先輩にあたる斎藤がいる。「雲の上の存在。会ったことは一度もないです。いつかはバッテリーを組みたい」と話した。北海道に行った経験はないという異色捕手が、北の大地で新たな球界の歴史をつくる。

 ▼早大ソフトボール部・吉村正監督 指名されて本当に良かったです。肩が強いし、私が指導してきた中で一番の選手。彼がプロ野球界に入ることによって、ソフトボール界にも好影響が出たらいい。

 ▽男子ソフトボール事情 世界選手権で近年の日本は04、09年と2大会連続5位。00年には銀メダルを獲得している。海外ではオーストラリア、ニュージーランド、カナダなどが強い。日本代表選手は日本リーグの選手が中心で、72年に発足した同リーグは東日本7チーム、西日本9チームで構成されている。大学は日体大、国士舘大などが強豪。早大は05年に全日本大学選手権で初優勝。今季は東日本大学選手権を3連覇したが、全日本選手権は初戦敗退した。

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