DeNA会長 地域密着強調「横浜出たいとは思わない」

[ 2011年10月26日 06:00 ]

 携帯電話向けゲームサイト「Mobage(モバゲー)」を運営するDeNA(ディー・エヌ・エー)の春田真会長が25日、買収発表を目前に控える横浜球団について、本拠地を横浜に根付かせる方針を示した。

 既に球団を長期保有する意向を示している同会長は、都内で取材に応じて「横浜は経済圏としても当然大きいし、あえてそこから出たいとは思わない。やるなら長期に、根ざしてやりたい」と地域密着をアピールした。

 昨年TBSホールディングス(HD)が売却交渉を進めた住宅設備最大手の住生活グループは、横浜からの移転を希望して最終的に決裂。横浜スタジアムとの契約問題もネックで交渉に影響したが、同会長は「(スタジアムとは)本来なら敵対する関係じゃない。協力する関係でありたい」と協調路線を打ち出した。

 一部球団が経営の安定性を理由に、同社の球団保有を不安視していることについても反論。DeNA社は10年度で売上高1127億円、営業利益は560億円。ともに前年度比2倍以上で「財務体力的にも(球団を)持てないとは思わない。どの点を不安に思われているか正直分からないところもある」とした。

 野球協約では新規参入の際、実行委員会とオーナー会議での承認を得ることが必要と定めている。「承認がないと駄目だと理解している。そうならないように努力をしている。質問されることにはきちんと答えられる」と同会長。来季の監督については「人事なのですぐにどうのこうのではない」と白紙を強調していた。

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2011年10月26日のニュース