日本ハム監督に栗山英樹氏 大社オーナー「球団の方針を理解してくれる人」

[ 2011年10月17日 06:30 ]

2月3日、名護キャンプで斎藤(右)を取材する栗山氏

 日本ハムの来季監督にスポーツキャスターの栗山英樹氏(50)が就任することが16日、確実となった。

 シーズン途中の9月15日に梨田監督の突然の退任を発表してから約1カ月。球団が進めてきた後任監督人事で、最大の条件とされたのがチームの現状をよく知り、球団の方針を理解する人材。大社啓二オーナーは「スカウティングと育成という球団の方針を理解してくれる人。球団がやってきたことを継承してもらいたい」と明確に話していた。そのビジョンに最も当てはまったのが栗山氏だった。

 日本ハムはかねて栗山氏をGM候補として高く評価。将来的には球団フロントのトップとしてチーム編成、球団経営を任せるGM就任の構想を描いていた。その理由として挙げられるのが、栗山氏がスポーツキャスターとして21年間の取材などを通じて築いてきた幅広い知識と人脈。大社オーナーも栗山氏と親交があり、これまで何度も球団経営やチームづくりについて意見を求めてきた。今年2月1日のキャンプイン。沖縄・名護のグラウンドで話し込む2人の姿があった。

 梨田昌孝監督(58)の今季限りでの退任に伴う後任人事を進めてきた日本ハム球団は、ゼネラルマネジャー(GM)として評価していた栗山氏に現場を任せる方針を固めた。近く正式に就任要請を行い、栗山氏も受諾するとみられる。

後任監督については当初、生え抜きで球団OBの横浜2軍監督の白井一幸氏(50)を最有力候補に検討。しかし最近になって、将来的なGM構想の前にまず現場を任せたいと方針転換された。

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2011年10月17日のニュース