サヨナラ逃し岡田監督キレた「意味分からへんわ」

[ 2011年10月13日 06:00 ]

<オ・日>延長10回裏1死満塁、T―岡田は一ゴロに倒れる

パ・リーグ オリックス2-2日本ハム

(10月12日 京セラD)
 負けなかった。だが試合の内容を振り返れば、限りなく負けに等しい引き分けに違いない。結果を見届けたオリックス岡田監督は怒気を隠そうともせず、会見室に姿を現した。

 「サヨナラ満塁ホームラン打ちたいわけやろ?聞いてくるわ。意味分からへんわ」

 怒りが収まらない。矛先は絶好のサヨナラ機を逃した主砲に向けられた。

 問題の場面は延長10回1死満塁だった。打席のT―岡田は日本ハム・武田久の初球、低めフォークを空振り。カウント1ボール1ストライクとなって3球目、初球と同じ軌道を描いたフォークを引っかけ、一ゴロに倒れた。

 猛牛打線を背負う男は最終打席を悔いた。

 「気持ちばかりが先走ってしまった感じです。もう少し、冷静にならなければいけなかった…」

 初回2死二塁では中前に先制適時打を放つなど、打線をけん引。10月5日西武戦(西武ドーム)以来、5試合ぶりとなる打点を記録したが、満足感はかけらもなかった。

 痛恨の引き分けで4位・西武とのゲーム差は1。2位の可能性がなくなり、本拠地でのCS開催もなくなった。

 「どうしたら勝てるかだけやんか」

 残り4試合。獅子の足音を消すための、息詰まる戦いは続く。

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2011年10月13日のニュース