石川痛恨被弾！肺炎から病み上がりで制球欠く

＜中・ヤ＞５回に１点を失った石川が無念そうにベンチに引き揚げる

セ・リーグ ヤクルト０－３中日

（10月10日 ナゴヤＤ）
　１球に悔いが残る。直接対決初戦を任されたヤクルト・石川は「シュートが甘く入った。振り返っても結果は結果」と肩を落とした。平田に打たれた１０号２ランが全てだった。

　２回２死一塁で平田を迎えた。安打を許しても、次は８、９番の下位打線。長打さえ浴びなければ切り抜けられるはずだった。初球から低めを突くも、２ボール１ストライクからのシュートだけが中に入った。結局６回３失点でまとめたが、小川監督は「２点以上の重みがあったような感じはします」とかみしめた。

　９月末に患った肺炎から復帰２戦目。エース、そして選手会長の左腕は一時でも離脱した責任を痛感していた。微熱をおして４日阪神戦（京セラドーム）は中１０日で強行登板し、今回は直接対決初戦の重責を担った。しかし、５回にも２死から投手の山井に打たれて失点につながり、荒木チーフ兼投手コーチは「まだマサ（石川）のコントロールではない」と肺炎の影響を否定しなかった。

　チームとしても、苦手のナゴヤドームで今季２勝５敗１分け。小さなほころびが大きな傷口に変わる。小川監督は中日の怖さを口にした。「よそのチームも言っていますが、中日に２死からでも四球を出したりすると得点する率が非常に高い」とあらためて気を引き締めた。首位中日に１・５ゲーム差に引き離されたが、まだ初戦が終わったばかり。逆襲のチャンスは残されている。

　▼ヤクルト・宮本（７回に二塁から激走も本塁憤死）２死なので還らなきゃいけなかった。敗戦は痛いが、新たな気持ちでやる。