レ軍6投手継投で逃げ切りも…上原出番なし「残念」

[ 2011年10月10日 06:00 ]

<レンジャーズ・タイガース>チームは6投手の継投で先勝したものの出番がなく、ブルペンから試合を見守る上原(右)と建山の日本人コンビ

ア・リーグ優勝決定シリーズ第1戦 レンジャーズ3―2タイガース

(10月8日 アーリントン)
 レンジャーズは8日(日本時間9日)、ア・リーグ優勝決定シリーズ第1戦でタイガースに勝ち、2年連続リーグ制覇へ好発進した。2度の雨天中断を挟む悪条件の中、レ軍は6投手の継投がはまって逃げ切ったが上原浩治投手(36)は登板機会がなかった。また、地区シリーズで出場選手登録を外れた建山義紀投手(35)が、25人の登録選手入りした。

 雨天中断を含む4時間57分の大熱戦。勝利が決した瞬間、上原はブルペンでガッツポーズした。隣に座っていた建山と笑顔でグータッチを交わしたが、引き揚げたクラブハウスでは淡々とした表情で試合を振り返った。

 「参加できていないのは残念ですね」と悔しさを押し殺した。

 4回まで無失点投球の先発ウィルソンが、5回の先頭に二塁打を許し、次打者に1球投じたところで豪雨で41分間の中断。再開後も続投したが暴投、四球を与えるなど制球を乱して2点を許すと再び中断。1時間9分後の再開からチームは継投策に出た。2死満塁を2番手のゴンザレスがしのぐと6、7回はプレーオフで先発から救援に回ったオガンドが無安打投球。8回は2投手でつないで最後は抑えのフェリスが3三振で締めた。

 計6投手をつぎ込んだ継投策に、ロン・ワシントン監督は「うまくはまってくれた。全員の力、戦い抜く力で中断も乗り越えられた」と満足げな表情だったが1点差の終盤なら、レギュラーシーズンでは上原に出番がある展開。地区シリーズ第2戦で3ランを浴びるなど1死も取れずに降板した右腕に声は掛からず、ブルペンで肩をつくることもないままだった。

 快投で何度もチームの窮地を救ってきた上原は「雨で中断?投げていないので何も影響はない」と話した。世界一までの道のりはまだ長い。残り試合、与えられた場面で信頼を取り戻していくしかない。

 ≪上原の地区シリーズ初登板3ラン被弾VTR≫レイズとの地区シリーズ第2戦(アーリントン)で1日、4点リードの7回に3番手で登板。先頭打者に四球を与えると、続く打者に左前打を許した。無死一、二塁からロンゴリアに2球目の直球を中越え3ランされて、1死も取れずに降板。第3、第4戦はいずれも終盤まで接戦となったが、上原の出番はなく他の中継ぎ投手が起用されていた。

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2011年10月10日のニュース