肺炎の集団感染寸前…ヤクルト よみがえる2年前の悪夢

[ 2011年10月6日 07:56 ]

<神・ヤ>阪神に完封負け。小川監督(左)ら元気のないヤクルトベンチ

セ・リーグ ヤクルト0-3阪神

(10月5日 京セラD)
 ヤクルト・宮本慎也内野手(40)が5日、発熱による体調不良のために阪神21回戦(京セラD)を欠場。午前中に大阪市内の病院でCT検査を受け、肺炎と診断された。

 これでチームの肺炎罹患(りかん)者は先月末の石川、久古に続き3人目。同チーフトレーナーは「感染力は低い。隔離しなければというものではない」としたが、優勝争い大詰めで心身ともに消耗する時期だけに集団感染が懸念される。

 09年クライマックスシリーズ第1ステージ(ナゴヤドーム)では、インフルエンザ禍で敗退。今回は肺炎の集団感染寸前。苦い経験が頭をよぎる。

 ▼横浜南共済病院・高橋健一呼吸器内科部長 一般に肺炎として一番多いのは肺炎球菌によるもの。またマイコプラズマ肺炎、インフルエンザによる肺炎などは、せきによる飛沫(ひまつ)などで他にうつります。仮にそうした場合は、他のメンバーとの接触などを避けた方がよいでしょう。100%うつるわけではないですが、疲労などで抵抗力が落ちていれば同じ菌の量でも発症しやすくなります。プロ野球選手にとっては今が一番重要な時期で、疲労もたまるでしょう。重症なら入院する形になりますが抗生物質を服用して静養するのが一番です。

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2011年10月6日のニュース