ロッテ トレード承認したオーナー代行の考えを覆した背景

[ 2011年10月3日 07:10 ]

<ロ・日>試合前のベンチで話し込む(左から)重光オーナー代行、新社長に就任する中村氏、西村監督

 ロッテの重光昭夫オーナー代行(56)が2日、千葉市内の球団事務所で現フロント陣に対する痛烈批判を行った。

 サブローは勝負強い打撃で、2度の日本一に貢献。選手会長としてもリーダーシップを発揮していたが、フロントは若手の台頭を理由に生え抜きのベテランを6月29日に巨人・工藤との交換トレードで放出した。

 「最終的に(トレードの話が)上がってきて“それはまずいんじゃないの”と。生え抜きの選手会長だし、それはおかしいと。編成の強い要望があって、私もそこまで野球を知ってるかと言われるとそうではないので。2、3度戻して(決まった)」とオーナー代行は当時の状況を説明した。

 形はどうあれ、トレードを承認したオーナー代行がシーズン終盤に来て「自分の間違いだったと思っています」と考えを覆した背景には球団内部の深刻な対立がある。

 昨オフの西岡のポスティング・システム(入札制度)によるツインズ移籍、小林宏の阪神へのFA移籍、そしてサブローの放出が決定打となり選手からは不満が噴出。それらの意見をまとめてオーナー代行に報告したのが、瀬戸山社長と対立して要職を外された前幹部だった。これがきっかけとなり、瀬戸山社長と石川晃球団運営本部長の退任に発展した。

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2011年10月3日のニュース