MVP最有力 内川 「しっかり見とけよ」の次に夫人に送信したメール

[ 2011年10月2日 07:39 ]

祝勝会で孫オーナーが内川のアゴをつかむ
Photo By スポニチ

パ・リーグ ソフトバンク3-0西武

(10月1日 西武D)
1年前には想像もできなかった歓喜の思いに内川は体が、心が震えた。

 三顧の礼で迎えられた新天地。「九州の熱い地で、優勝を経験してみたい」。昨季まで在籍した横浜では、10年間でチームは最下位7度。実家のある九州で、一から勝利だけを追い求めたい。打撃だけでなく、プレー以外でも九州のファンに喜んでもらおうと必死だった。お立ち台では「知心剣(しらしんけん)=一生懸命」など出身地・大分の方言でアピール。その裏ではこっそりと「大分弁講座」の本を購入して勉強する姿があった。

 最大の支えはフジテレビアナウンサーの仕事を辞してまで、家族として福岡についてきてくれた翼夫人(30)の存在だ。試合前には「しっかり見とけよ」と携帯にメール。直後に「言い忘れていたけど、いつもありがとう!」と2通目を送信した。試合後は真っ先に駆け寄り、2人で喜びを分かち合った。

 覚悟は自身初のVという形で報われた。「きょうだけは優勝した事実を受け止め、シーズンを頑張ったご褒美と思いたい」。MVP最有力の内川は、祝勝会でもMVP級の大暴れ。心の底から勝利の味を堪能した。

続きを表示

この記事のフォト

2011年10月2日のニュース