震災で順延の全日本少年春季軟式大会が23日開幕

[ 2011年9月23日 06:00 ]

選手宣誓する多賀城中クラブの鈴木京平主将

 東日本大震災の影響で開催が順延となっていた「文部科学大臣杯第2回全日本少年春季軟式野球大会」(全日本軟式野球連盟、スポーツニッポン新聞社など主催)の開会式が22日、静岡・草薙球場で行われた。前年優勝の鳥栖中(佐賀)を筆頭に参加33チームが入場行進。競技初日の23日は静岡県内5会場で1、2回戦計17試合が行われる。

 震災で甚大な被害を受けた宮城・多賀城中クラブの鈴木京平主将(3年)が選手宣誓を行った。「震災で失ったものは計り知れないが、大切なものも得ることができた。野球ができる喜びと環境に感謝し全力でプレーする」と力強く宣誓。仮設住宅が並ぶ校庭では今も満足に練習できない。鈴木主将も震災直後は避難所暮らしが続いたが「震災のせいばかりにしてはいけない。優勝して帰りたい」と話した。

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2011年9月23日のニュース