“魔の時間”の餌食に…横川、日光で打球見失う

＜西・楽＞栗山の打球を捕球ミスした横川（右）

パ・リーグ 楽天１―２西武

（9月18日 西武Ｄ）
　野手はあらゆる打球を想定して守備に就く。しかし、不慣れな敵地では想定外のことも起きる。楽天の左翼・横川が９回２死一、三塁から栗山のライナーをグラブではじき（記録は安打）、サヨナラ負けを喫した。

　午後４時すぎの西武ドームは外野手にとって「魔の時間」となる。球場の屋根と内野席の間から日光が入り、打球が見えにくくなる。横川は「捕らないといけない。自分のミス」と反省した上で「打球が見えたのは手元に来た時だった」と振り返った。本拠地であれば対策を練り、練習することができる。西武・河田外野守備走塁コーチは「薄暮の時間はライナー性の打球が見にくい。うちの選手には重心を低くするように言っている」と対処法を語る。打球を下から見上げることで、打球と光が重なることを防ぐことができる。また、守備位置をわずかに移動するだけでも光の影響を少なくできるという。

　最近６試合で４度目のサヨナラ負けに星野監督は「横川のプレーはイージーだった。守備のミスが３つでサヨナラ４度は、ちょっときついな」。敵地での接戦は守備のミスが命取りになる。　

　▼楽天・関川外野守備走塁コーチ（横川のプレーについて）球際の弱さが出た。あの打球は見にくいけど、守備固めで出場しているんだから捕らないといけない。

　▼楽天・長谷部（先発して６回２安打１失点）先頭打者を四球で出してしまったけど、その後は我慢強く投げることができた。余計なことを考えずに集中して投げました。