「勝つために」金本 セ最年長連発!失速虎を鼓舞

[ 2011年9月19日 06:00 ]

<広・神>5回、11号ソロを放つ金本

セ・リーグ 阪神6―3広島

(9月18日 マツダ)
 阪神の金本が2打席連続の本塁打で3打点を挙げ、チームを勝利に導いた。

 「今は勝つことが当たり前というか、勝たないといけないんで。勝つためのホームランというのが良かった」。先制弾は2回2死一塁。追い込まれてからの内角の速球を右翼席中段へ運び、10号2ランで18年連続の2桁本塁打に到達した。2発目は5回先頭で迎えた第2打席。またも追い込まれてから、甘く入ったカーブを捉えた。1試合2本塁打は自身2年ぶりで、43歳5カ月での達成はリーグ最年長。また阪神移籍後は225本塁打とし、藤村富美男を超えて球団歴代5位となった。真弓監督は「2本打ってくれて負けるわけにはいかない」と最敬礼。4位に低迷し、CS進出にも後がない状況に「もう勝ち続けるしかない」。鉄人の言葉に危機感と決意がにじんだ。

 ≪最年長は門田の44歳2カ月≫43歳5カ月の金本(神)が10、11号を連発。1試合2本塁打の最年長記録は門田(ダ)が92年5月20日ロッテ戦でマークした44歳2カ月だが、セでは落合(巨)が96年6月21日横浜戦で放った42歳6カ月を抜く新記録になった。また門田、落合はともに凡打を挟んで打ったもの。2打席連続となると57年6月5日に42歳7カ月の戸倉(阪急)が大映戦で記録したのを54年ぶりに更新する最年長となった。

 ▼阪神・和田打撃コーチ(金本について)こういう苦しい時にベテランの経験が生きてくる。さすがやね。

 ▼広島・バリントン(金本に2打席連続本塁打され)2回は完全に失投。2本目はカーブをいいスイングされた。最後の球が甘くなってしまってもったいない。

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2011年9月19日のニュース