松井稼 決勝二塁打!オリ戦連敗止めて3位に復帰

[ 2011年9月15日 06:00 ]

<オ・楽>8回2死二、三塁、松井稼は左中間勝ち越し適時二塁打を放つ

パ・リーグ 楽天8-6オリックス

(9月14日 ほっと神戸)
 決勝打のヒーローはベンチに隠れた。お立ち台から逃げたい。楽天・松井稼は4打点の牧田に「おまえ地元だろ」と押しつけた。だが牧田の地元は福井。うそはすぐにバレ、スタンドの楽天ファンからも「松井コール」も起こり、さすがに観念した。

 「牧田よりも俺のほうが地元の大阪でした」。そんな照れ屋さんだが、勝負どころでは頼もしかった。6―6の8回2死二、三塁で平野から左中間に勝ち越し2点二塁打。前日は平野に延長10回2死二塁で遊直に倒れ、サヨナラ負けを喫した。リベンジの舞台で「チームが一つになって回してくれて、その期待に応えたい。必死な気持ちでいった」と振り返った。

 10月で36歳。しかし、西武時代と変わらずにいたずら小僧のままだ。最近では中村を散髪し、半分だけ短く刈ってナインを笑わせた。その中村は技術に加え、精神面でもアドバイスを受け「稼頭央さんは超プラス思考。病んでいる時に元気の出し方を教えてくれる」と尊敬する。オリックスとの激しい3位争い。その相手への連敗を6で止め、1日で3位に返り咲いた。「一戦一戦勝つという強い気持ちで臨むことが大事」。松井稼はそう言ってナインを鼓舞した。

 ▼楽天・星野監督(3回途中4失点で降板した井坂に対し)中6日も空けて負けている奴はああいう投球はするし、エラーもする。5点ももらっているのに。反省がない。

 ▼楽天・片山(6回から2イニングを無安打3奪三振で今季初勝利)きのう嫌な負け方をしたし、きょうは負けられない試合だった。

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2011年9月15日のニュース