イチロー 盗塁死でリベラの大記録アシスト

[ 2011年9月15日 06:00 ]

ヤンキース戦の9回、二盗に失敗し引き揚げるマリナーズのイチローと、通算600セーブを達成しチームメートに祝福されるリベラ(右端)

ア・リーグ マリナーズ2-3ヤンキース

(9月13日 シアトル)
 1点を追う9回2死一塁。マリナーズ・イチローの盗塁死で、ヤンキース・リベラの通算600セーブが達成された。際どいタイミング、空タッチのようにも見え、イチローは二塁塁審に抗議をしながらベンチへ引き揚げた。

 「あそこで次も行けるかどうかだからね、結局僕の価値というのは。あの局面でスタートを切るというのは、なかなか勇気のいること」

 結果的にあっけない幕切れでの大記録達成に、米メディアの中にはイチローの盗塁を疑問視する声もあった。「空気を読め!」というわけだ。ただ、マ軍のエリク・ウェッジ監督は「二塁が空いていれば、状況として彼を信頼する」と話した。

 もっとも、イチローはリベラの快挙を心から祝福。カットボールを唯一無二の武器として投げ続けてきた守護神を、「(自分のスタイルを)貫くのは凄いよね。人の価値ってそれでしょ。生き方として貫けるかどうかでしょ」と称えた。9回の第5打席で、そのカットボールを左前に運んで11年連続200安打まで、残り14試合で30本とした。

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2011年9月15日のニュース