青木、復調で再加速!7連勝で18日にもM点灯

[ 2011年9月14日 06:00 ]

<広・ヤ>7回、誕生日弾を放った畠山(右)らを出迎える青木(中央)

セ・リーグ ヤクルト4-1広島 

(9月13日 マツダ)
 ヤクルトの勢いが止まらない。13日、広島戦で青木宣親外野手(29)が6回に先制2点打を放つなど4―1で快勝。今季2度目の7連勝を飾った。青木が不振に陥った8月はチームも7勝15敗3分けと失速したが、リードオフマンの復調とともに9月は10勝1敗と再加速して貯金は今季最多タイの15。最短で18日にも優勝マジックが点灯するツバメ軍団が、10年ぶりリーグ制覇へこのまま一気に突っ走る。

 足早にバスへ乗り込んだ試合後。自然と緩んだ青木の口元に復調した手応えがにじんでいた。

 「いいところで1本決められて良かった。それまで残塁が多い感じだったし、流れを引き寄せられたと思う。間違いなく調子は良くなっている」

 0―0の6回2死二、三塁だ。1ボール2ストライクと追い込まれてから厳しいコースを2球ファウルで逃げ、やや甘く入った6球目の外寄り直球を中前にはじき返した。早大の後輩・福井から先制2点打。「今は青木が復調しているから、そこに懸けるのも一つの方法」と9番の投手、赤川の凡退を覚悟の上で無死一、二塁から8番・相川に送りバントをさせて青木に託した小川監督の作戦もずばりはまった。

 青木は今季、首位打者と200本安打を個人的な目標に掲げて臨んだが、肋骨を痛めて8月は月間打率・213と不振に陥りチームも失速した。記録、タイトルとも厳しくなったが「調子が悪いときの方がいろいろ考えるし、いい練習ができる」と切り替えた。試合後の夜間、神宮室内で打ち込む日が増えた。意識して左足に重心を残し、投手方向に傾いていたバットのヘッドを垂直に立てるなど打撃フォームの試行錯誤を続けると徐々に復調。9月はこれで6度目のマルチ安打。7連勝で9月10勝1敗と絶好調のチームをバットでけん引している。

 佐知夫人は妊娠9カ月目に入っており、待望の第1子誕生も間もなくの青木は「今は自分のポイントで打てている。もっと打てるようにやっていく」と意欲を見せた。10年ぶりのリーグ優勝、そして日本一へ。リードオフマンは、実りの秋に向けて残りシーズンも突っ走る。

 ▼ヤクルト・宮本(6回に先制の口火を切る右前打。6月5日以来、今季4度目の猛打賞)福井は相性がいいからでしょう。ここまで来たら調子うんぬんじゃなく勝てればいい。

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