昨季量産の巨人は0本 統一球導入元年の満塁弾激減 

[ 2011年9月6日 11:23 ]

 統一球導入で本塁打そのものも減っているが、今季は満塁本塁打が極端に少ない。昨季22本のセ・リーグはここまでわずか7本。昨季チーム別最多の7本をマークした巨人が、いまだ1本も打てていない。

 セでは6月28日に横浜・内藤が中日戦で1号。そこから7月終了までに7発が出たが、8月以降は0本。開幕時に残り11本だったセの満塁通算1000号まではあと4本と、今季中の到達が微妙となってきた。

 特に昨季両リーグ最多の7本を放った巨人が、広島と並び0本では少し寂しい。昨季のチーム本塁打226本を誇る打線が、ここまで80本と絶対数が減っているのも一因だろう。ただ満塁機の打率が・314でリーグトップながら、なぜか一発が出ない。2リーグ制以降、巨人で満塁弾がなかったのは58年の1度だけ。このままシーズンを終えると、実に53年ぶり2度目の珍事となる。

 巨人にとって、満塁弾で相手を叩きのめして勝つのは究極の勝ちパターンといえる。セでの通算本数は唯一大台を超える203本。さらに巨人が満塁弾を打った試合の勝率は・923と、セの現存6球団でトップ。しかも04年4月11日ヤクルト戦で阿部が放って以降、昨季までの7年間で28連勝を継続中だ。

 遅れて開幕した今シーズンもそろそろ終盤を迎える。待望のチーム1号を打つのは外国人歴代最多の通算満塁弾10本を誇るラミレスか、得点圏打率リーグトップを維持する新5番・坂本か。いずれにしても逆転Vへのラストスパートには、ド派手な一発が欠かせない。

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2011年9月6日のニュース