斎藤不運の３敗目…マー君とプロ初対決で悔しさ晴らす！

＜オ・日＞ピンチの連続に汗をぬぐいながらベンチに戻る斎藤

パ・リーグ 日本ハム２―３オリックス

（9月3日 京セラＤ）
　粘りの投球で、ゲームメークはした。６回１／３を３失点。しかし、日本ハム・斎藤は自分を責めた。

　「調子は良かったし、自分なりの投球がだんだんできるようになった。でも、ピンチが多い。やっぱり打者３人で終わらないと、味方の攻撃の流れも苦しいものになる」

　７月１１日の楽天戦（札幌ドーム）以来となった３敗目を振り返った右腕。この日も毎回の８安打。最近５試合で２８回２／３を投げ、３者凡退はわずか２回。最近３試合連続で、味方打線が斎藤が登板している間の得点が初回だけというのも無縁ではないだろう。

　不運ではあった。３失点した３回は、内野安打の後にスケールズ、ホフパワーの連続失策で１点を失い、なお１死一、三塁から適時打と犠飛を許したもので、自責点は０。それでも、斎藤はピンチで持ちこたえられなかったことを悔やんだ。

　次回登板予定は１０日の楽天戦。田中とのプロ初対決が実現する。台風１２号の影響次第でローテーション再編を示唆していた梨田監督も「開幕前から星野監督と１年に２度対戦させようと話していたから」。０６年夏の甲子園決勝では再試合の末に投げ勝ったが「プロでは向こうが先輩。まずは自分が（田中の）レベルに追いつかないと…」とプロでの実績や格が違うことも自覚している。それでも、大舞台での強みが斎藤の最大の魅力。吉井投手コーチも「マー君と佑ちゃんのキャリアの差は大きいが、勝負となれば別の話」と話した。

　球場を去り際。「１位（ソフトバンク）との差も縮まってきた中で、きょう勝てなかったのは悔しい」とつぶやいた斎藤。ならば、田中との投げ合いで悔しさを晴らすしかない。