ビッグ3競演へ 東洋大・藤岡まずは東都春秋連覇だ!

[ 2011年9月3日 06:00 ]

春秋連覇へ闘志を燃やす東洋大・藤岡

 3日に神宮で予定されていた東都大学野球の秋季リーグ開幕は台風12号接近のため、4日に順延された。今秋のドラフト会議でロッテが1位指名を表明している東洋大の藤岡貴裕投手(4年)は、駒大との開幕戦に備えて埼玉県川越市内の同校グラウンドで50球の投球練習。春秋連覇へフル回転することを誓った。

  曇天の空とは対照的に、藤岡の表情は晴れ渡っていた。

 「早めに順延が決定したので良かった。(スライドの)影響はないです。秋もリーグ戦で優勝して明治神宮大会に出るのが目標です」。力強く話した左腕は、ブルペンで約50球を投げ込んだ。直球とカーブの2種類のみながら「回転を確認して」と切れのある球を披露し、高橋昭雄監督も「いい状態に仕上がってる」と太鼓判を押した。

 今春は先発、抑えでリーグ戦11試合、全日本大学選手権4試合とチームの公式戦全15試合に登板。米国で開催された日米大学野球選手権大会にも選出され、タイトな日程が続いた。今夏は、例年に夏季キャンプを張っている茨城県神栖市の球場が東日本大震災の影響で使用できず、川越市内の同校で走り込みを中心としたミニキャンプを個人的に敢行。足腰を鍛え直して、秋に再びフル回転する準備を整えた。

 東洋大が制した全日本大学野球選手権は、東海大・菅野、明大・野村が出場権を逃した。藤岡は「秋の明治神宮大会は3人一緒に、と言い合ってます」。強豪ひしめく「戦国東都」。大学ビッグ3の競演を実現させるためにも、今秋も主役の座を譲るつもりはない。

 ◆藤岡 貴裕(ふじおか・たかひろ)1989年(平元)7月17日、群馬県生まれの22歳。桐生一では3年春のセンバツ出場も、初戦で都城泉ケ丘(宮崎)に0―2で敗れた。東洋大では3年春から台頭。3試合連続完封を含む6勝をマーク。同年秋にも6勝を挙げた。今年6月の全日本大学選手権でも優勝。東都大学野球リーグ通算は41試合で21勝8敗、防御率1・39。1メートル83、85キロ。左投げ左打ち。

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2011年9月3日のニュース