内海“思い出のマウンド”で13勝目!巨人 首位に2・5差

[ 2011年8月30日 20:20 ]

13勝目を挙げ、抑えの久保(左)とタッチを交わす巨人・内海

セ・リーグ 巨人3―0横浜

(8月30日 福井)
 プロ野球、巨人―横浜13回戦は30日、福井県営球場で行われ、巨人が3―0で快勝した。敦賀気比高井出身の巨人・内海が先発、7回2/3を6安打無失点と好投し、セ・リーグ単独トップの13勝目(4敗)をマーク。頼れるエースの力投で、巨人は首位ヤクルトに2・5ゲーム差と迫った。

 内海にとって福井県営球場での登板は、07年7月31日以来11年ぶり。敦賀気比高3年夏の福井大会決勝で福井商に延長戦の末に2―3で敗れた「苦い思い出の球場」(内海)だったが、第2の故郷とも言える福井ファンの声援を受けて力投。お立ち台での第1声も「11年ぶりに帰ってきました」だった。

 初回2死から下園に左前打を許したものの、村田を三振に仕留め無失点で切り抜けると、その裏、巨人は先頭の藤村が四球で出塁し、亀井、長野の連打で先制。さらに高橋由が二塁内野安打で加点。この日は5番に入った坂本が送りバント失敗で1死とした後、阿部がライト前タイムリーを放ち3点目。原監督が「見事だった」と振り返った鮮やかな先制攻撃で内海を援護した。

 2回、内海は金城に二塁打を許し、黒羽根の四球などで2死一、三塁のピンチを招いたが、このピンチを切り抜けると、3回から3イニング連続で3者凡退に抑え、1番からの攻撃となった6回もは1死一、二塁のピンチに村田を中飛、筒香を三振に仕留めて無失点で切り抜けた。

 7回、内海は1死から吉村に四球を与えたが、黒羽根を二ゴロ併殺に仕留め、横浜の攻撃を3人で終わらせた。内海は8回2死一、三塁のピンチを招いて降板。巨人は救援の野間口が村田を中飛に仕留め、ここも無失点で切り抜けると、9回は守護神の久保が締めた。

 お立ち台の立った内海は「福井での登板でいつも以上に緊張した。調子はよくなかったけど、福井のみなさんの(応援の)お陰で粘り強いピッチングができました」と笑顔。

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