相川 右手親指骨折判明 全治6週間も「出る!」

[ 2011年8月30日 06:00 ]

右手親指を骨折した相川は患部の状態を報道陣に説明する

 ヤクルト・相川が、骨折を押して、30日の広島戦(神宮)以降も強行出場する。

 「足を引っ張るようであれば自分から引こうと思ったが、思ったより投げられる。ドクターも痛みを我慢できるならいいと言っていた」

 相川は26日の阪神12回戦(甲子園)で捕球する際に右手親指を負傷。28日の同13回戦を欠場して緊急帰京していた。当初は打撲とみられていたが、29日に東京都内の病院で精密検査を受け、「右手親指末節骨の剥離骨折、亀裂骨折で全治6週間」と診断された。小林チーフトレーナーは「小さな骨折が見つかった。治療はアイシングしかない」と説明した。

 通常なら出場選手登録を外れ、2軍で治療に専念しても不思議ではない負傷。それでも、チームの苦境が正捕手を突き動かした。3連敗を喫し、2位以下の中日、阪神、巨人の3チームに3・5ゲーム差まで迫られる中、「チームの力になるプレーをしたい」と激痛を振り払った。検査後は早速、神宮室内練習場でスローイング、マシン打撃で患部を確認した。

 09年秋に右手親指を剥離骨折しながらチームをCS初出場に導いた宮本は「こんなところで休むヤツじゃない」と相川の覚悟を後押し。残り44試合。10年ぶりのリーグ優勝へ向け、チームの要がその責務と役割を全うする。

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2011年8月30日のニュース