また1点差で今季初4連勝 落合監督「らしいの二乗」 

[ 2011年8月21日 06:00 ]

<中・広>9回2死二塁、東出の右前で二塁代走・天谷はホームを突いたが、好返球にタッチアウト。捕手・谷繁

セ・リーグ 中日1―0広島

(8月20日 ナゴヤD)
 中日の右翼手・平田からの矢のような送球が谷繁のミットに収まり、天谷がタッチアウトで試合終了。薄氷の勝利ながら、投手力と守備力で白星をもぎとる落合竜らしい試合運びで、8度目の挑戦で今季初の4連勝を飾った。

 「きのう何て言った?(中日)らしいか。じゃあ、らしいの二乗だな。それしか言いようがないじゃん。この試合」

 完全な“投高打低”の現状。終盤のチャンスを何とかものにし、最少得点差で逃げ切るのが今の中日の唯一の勝ちパターンだけに、落合監督も半ばあきれたような笑みを浮かべて振り返った。

 ヒーローは堂上直だ。0―0の7回2死二塁、今季ここまで3度の対戦で1点も取れていなかった篠田から値千金の中越え決勝二塁打を放った。

 「谷繁さんが送りバントしてくれたし、何としてでも、当たってでも塁に出ようと思った。しっかり振れたのが一番良かったと思います」

 打率・211と試行錯誤の日々。スタメンを外されることもあるが、ここ一番での勝負強さを見せつけた。

 これで今季12度目の零封勝ちで、そのうち実に8度が1―0。落合監督の言葉通り、中日らしいと言えばらしいが、悲願の連覇へは打線の爆発が不可欠だ。5連勝のかかる21日も勝てば、指揮官にとって監督通算600勝。気持ちいい快勝で節目を飾りたい。

 ≪1―0勝利は8度目≫中日の完封勝利はヤクルトと並ぶリーグトップタイの12度目。中でも最も多いのが「1―0」勝利で8度。特にここ10試合では4度連発。今季は12球団で唯一2桁得点がなく、チーム得点もリーグ最少の263点。平均得点2・80の打線をリーグトップの防御率2・55を誇る投手陣が支える形だ。

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2011年8月21日のニュース