関西強豪校の誘い断り青森へ…エース秋田 悔やまれる痛恨の1球

[ 2011年8月20日 11:30 ]

日大三との決勝戦に先発した光星学院・秋田

第93回全国高校野球選手権 決勝 光星学院0―11日大三

(8月20日 甲子園)
 準決勝までわずか1失点だった光星学院・秋田がついに力尽きた。

 準決勝まで低めに集まっていたボールが、高く甘く入り、そこを日大三が痛打した。3回、日大三・高山に浴びた本塁打はスライダーが真ん中に入った悔やまれる1球だった。

 中盤、ストレートで押し、なんとか日大三打線を抑えていたが、7回に5本の長短打を浴び一気に5失点。無念の降板となった。

 中学時代は大阪・河南シニアで関西大会優勝、全国大会でもベスト16に導いた右腕。大阪では知られた存在だった。PL学園、大阪桐蔭、智弁和歌山から推薦入学の声もかかったが、秋田が選んだのは本州最北端の青森。巨人・坂本の育ての親・光星学院の金沢総監督に「日本一になるためには君の力が必要だ。一緒に日本一にならないか」という熱い思いに打たれて、考えたこともなかった東北地方へ行くことになった。

 あと一歩で日本一の夢をかなえることはできなかったが、被災した東北に勇気を与えた戦いぶりだった。

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2011年8月20日のニュース