本多 3年連続40盗塁 チームも計5盗塁で快勝

[ 2011年8月20日 06:00 ]

<ソ・楽>初回1死一塁、本多が40個目の盗塁を決める

パ・リーグ ソフトバンク4-1楽天

(8月19日 ヤフーD)
 獲物を狙い、一瞬でギアをトップに上げた。初回1死一塁。四球で出塁したソフトバンク・本多は次打者・内川の1ボール1ストライクからの3球目に迷わずスタートを切った。今季40盗塁目を成功させ、楽天・聖沢と並んでリーグトップタイ。

 3年連続40盗塁以上は、球団5人目となる快挙だ。さらに内川の中前打で快足を飛ばして先制のホームを踏んだ本多は盗塁のシーンをこう振り返った。

 「藤原のモーションが大きかったので。1球目から大きくて“本当に行っていいのかな”と思ったぐらい。逆に作戦なのかなと思ったけど、2球目のモーションも大きかったので、そのまま3球目に行った」

 観察眼が盗塁量産を支える。藤原は今季1軍初登板。直近のデータがない中で1、2球でモーションを見極めた。秋山監督は盗塁のスタートについて「本多は9割ぐらいはいいタイミングでスタートを切っている。川崎で8割、松田で5割ぐらいだな」と本多のスタートの速さを特筆する。

 本多に引っ張られるように、チームは今季2度目の1試合5盗塁。チーム119盗塁は両リーグ通じても断然トップだ。本多は8回の守備で二塁塁上で走者と交錯して右足親指の爪をはがした。「結構血が出た。爪全部は浮いていないが…」と決して軽傷ではなかったが、「フルイニング出場を目指しているので」と応急手当を受けて最後までプレーした。「次は50盗塁、60盗塁を目指して、一つ一つ積み重ねていきたい」。球界屈指の韋駄天(いだてん)が走るからこそ、チームも4連勝で貯金32と首位を突っ走る。

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2011年8月20日のニュース