準決勝がちらついた智弁学園エース 甲子園の魔物にのまれた

[ 2011年8月18日 12:21 ]

智弁学園―作新学院 9回表、作新学院に同点を許した智弁学園・青山

第93回全国高校野球選手権 準々決勝 智弁学園6―7作新学院

(8月18日 甲子園)
 1点リードで9回のマウンドに向かった智弁学園・青山の頭に準決勝のことが浮かんだ。勝てば、中学時代からの球友が打線の主軸に並ぶ光星学院(青森)と当たる。

 「光星とできると…。先を見てしまって」。一戦一戦大事に、と言い聞かせてきた自分の心にずれが生じた。油断を見せたエースは甲子園の魔物にのまれた。

 幼少期はスキップができないほどの運動音痴。野球を始めた小学3年から自宅付近で毎日続けた走り込みと素振りで、強豪校の投打の中心に座った。成長した姿を光星学院ナインに見せたい気持ちはあっただろう。「きょうの反省は無駄にしない。課題を成長につなげたい」。2年生右腕に涙はなかった。

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2011年8月18日のニュース