監督の読み通りの展開 能代商「スキがあったら迷わず行け」

[ 2011年8月14日 10:10 ]

英明―能代商 4回表能代商2死一塁、小川の右中間二塁打で山田一が先制の生還

第93回全国高校野球選手権2回戦 能代商2―0英明

(8月14日 甲子園)
 満面の笑みで引き上げてきた。

 2度のチャンスを得点に結びつけ、エースが粘りの投球で完封勝ち。秋田県勢16年ぶりのベスト16を勝ち取った能代商・工藤監督は「最高に嬉しいです」と、表情が崩れっぱなしだった。

 読みどおりの試合展開だった。「チャンスはあっても2回。ロースコアでしか勝てない」。英明のプロ注目左腕、松本からそう得点はできないとみた工藤監督が指示したのは積極的な走塁。

 「スキがあったら迷わず行け」。4回の先制点は、相手の中継プレーの緩慢さをついて一塁走者が一気に生還した。6回も一塁強襲安打で打球が転々とする間に二塁走者が躊躇なく突っ込んだ。

 これで秋田県勢は春の選抜と合わせて通算50勝。「県の代表として堂々と戦いたい」と工藤監督。能代商の“熱い”夏はまだまだ続く。

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2011年8月14日のニュース