「1巡目に集中していこう」作新学院 開始約10分で6得点

[ 2011年8月8日 10:28 ]

<作新学院・福井商>1回表作新学院1死一塁、右越えに先制2ランを放つ佐藤
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第93回全国高校野球選手権1回戦 作新学院11―1福井商

(8月8日 甲子園)
 打ち勝つチームを標ぼうしてきた作新学院が本領を発揮、チームとして甲子園で春夏21勝目にして初の2ケタ得点で大勝した。

 「1巡目に集中していこう」。小針監督の指示通り、積極的にファーストストライクを打っていき、気がつけば試合開始10分程度で6点を先取。福井商が落ち着く前に、圧倒的に優位に立った。板崎主将は初回の集中打に「うちはいつも先攻を取って、初回から攻める気持ちを持っている。それがいい結果につながった」と胸を張った。
 
 夏の甲子園での勝利は、“怪物”と呼ばれた、江川卓投手(元巨人)がエースだった、73年の第55回大会、柳川商(現、柳川=福岡)に延長15回の末、2―1で勝って以来、38年ぶり。

 “怪物”はサヨナラ押し出しで2回戦敗退となったが、打線が弱かった当時に比べて今年は破壊力抜群のチーム。「うちはチャレンジャーですから」と小針監督は謙虚だが、春夏連覇を果たした62年(昭38)以来の大きな夢に向かって一歩を踏み出した。

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