東京都市大塩尻 朝型生活は“予行演習”済み

[ 2011年8月5日 11:00 ]

 6日に開幕する全国高校野球選手権に初出場を果たした東京都市大塩尻ナインが4日、大阪・岸和田市内の近大泉州高グラウンドで汗を流した。大会7日目(12日)の第1試合(午前8時)に明豊(大分)と対戦するとあって、チームも5日から朝型生活に移行することになった。

 都市大ナインが、“朝型シフト”を敷く。明豊との初戦は午前8時プレーボール。体内時計をずらす必要がある。この日までは午前7時起床だったが、5日から同5時に変更。生活リズムを2時間前倒しにして、12日の初戦に備える。

 抽選会から一夜明け、新井孝行監督(60)は「(相手は)左打者が多いね。向こうもうちが左打者が多いって分かっとるでしょ」と、研究が進んだ様子だ。

 この日の練習は1時間15分ほどで、内容はトス打撃、フリー打撃の後に投内、内外連係。最後はノックで締める普段通りのメニューだった。指揮官は「短時間で集中させたかったから」と説明した。

 懸案の早起きについて、実は昨年末に“予行練習”をしていた。昨年12月25日から静岡・浜松市の方広寺で3泊4日の合宿を敢行。午前5時半に起きて30分間座禅を組む。写経、写仏を行い、夕方に再び座禅。地元の世界的自動車メーカー「スズキ」の新人研修でも採用されている精神修業だ。発案した指揮官も「厳しすぎて、3泊は間違いだったわ」と振り返るほどだ。

 この日の練習後、同寺からのお守りが選手たちに手渡された。同寺にまつられている半僧坊は、招福の御利益がある。都市大の甲子園出場を知った同寺スタッフが、敷地内の総本殿で、勝利を祈とう。「必勝祈願」のお札と、選手全員分のお守りを1日に発送していた。

 朝が苦手な主砲・笠原も「(合宿は)マジきつかったっす。お守りの効果がありそう」と笑顔で早起き宣言。節電対策で例年より30分早く始まる第1試合でも十分対応できそうだ。

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2011年8月5日のニュース