不祥事の佐久長聖 指導者歴50年 甲子園13回の監督辞任「子どもに罪なし」

[ 2011年8月4日 10:49 ]

 部内不祥事で既に秋季大会を辞退している佐久長聖野球部の中村良隆監督(69)が引責辞任した。2日の同校幹部会議で辞表を受理されたもの。

 同校野球部は5月中旬から下級生部員によるいじめがあり、7月18日の全国選手権長野大会4回戦の後に発覚。学校側は20日に県高野連に報告、「対外試合禁止」相当と判断されたが、当該部員がメンバー外だったため、特例として23日の準々決勝に臨んだ。中村監督は小諸商に敗れた後に辞表を提出していた。

 中村監督は指導者となって50年。母校・丸子実(現丸子修学館)、須坂園芸、上田東を率いた後、91年秋に佐久(現佐久長聖)監督就任。甲子園は94年夏の4強など計13度出場し9勝した。

 取材に対し、「辞表を受理していただいてありがたい。子どもたちに罪はない。目の行き届かなかった指導者の責任。子どもたちには来年夏一本に絞って、どんな環境でもベストを尽くせと話した。50年は早かった。夢中で過ごしてきた」と語った。

 野球部は4日から練習を再開。当面は佐藤毅部長、小林直人コーチが中心となって指導していく。

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2011年8月4日のニュース