和田、杉内超え!左腕最速200試合目で100勝

[ 2011年8月4日 06:00 ]

<オ・ソ>通算100勝を達成しファンの大声援に両手を振る和田

パ・リーグ ソフトバンク4-3オリックス

(8月3日 京セラD)
 試合終了の瞬間、ベンチのソフトバンク・和田に笑みが浮かんだ。200試合目で、通算100勝。区切りのいい数字を並べた左腕は、照れくさそうにヒーローインタビューに応じた。「ふがいない投球でしたが、何とか勝たせていただいた。全部の試合が思い出深いですね」

 初回、5安打を浴び3失点。逆球も多く不安な立ち上がりだった。それでも「何とか低めに」と心掛けると、2回以降は持ち直し、7回8安打3失点。T―岡田に死球を与えたが、四球ゼロのらしい内容だった。

 早大から02年ドラフトでプロ入り。入団時期は違うが、同世代の松坂や杉内と切磋琢磨(せっさたくま)を続け、大台には歴代8位のスピード到達。同僚の杉内が今季記録した215試合を上回り、左腕史上最速となった。「1年目から調子の良くない時も先発で使っていただいた」と謙そんするが、プロ8年で5年連続を含む6度の2桁勝利は、頼もしい。

 順調なら来月中に、海外フリーエージェント権を手に入れる。大学時代の海外遠征、プロ入り後のアテネ五輪や2度のWBC出場で「世界」を強く意識してきた。メジャー挑戦はひとつの選択肢。秋山監督は「初回の後、しっかり粘ったな」と左腕を称えた。オリックス戦の連敗を5で止め、チームは今季最多タイの貯金28。2位の日本ハムとは今季最大の4・5ゲーム差に広げた。「初心を忘れずに頑張りたい」。和田が101勝目へ向け、誓いをたてた。

 ≪杉内は215試合≫和田(ソ)がオリックス戦で今季9勝目を挙げ、通算100勝を達成した。プロ野球130人目。チームで100勝以上は前身球団も含め8人目。初勝利はダイエー時代の03年4月9日西武戦(北九州)。通算100勝の最速到達はスタルヒン(巨)の165試合だが、和田の200試合は歴代8位のスピード。左腕では同僚・杉内の215試合を抜く最速記録になった。

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2011年8月4日のニュース