斎藤6回無失点も…日本ハム4連敗

[ 2011年8月2日 21:06 ]

3回、ピンチをしのぎベンチ前で笑顔見せる日本ハム・斎藤

 日本ハムは逆転負けで、今季初の4連敗。斎藤は6回無失点も、救援陣が7回に守備の乱れで追い付かれ、8回には勝ち越しを許す。その裏の追い上げも届かなかった。後半戦初登板となった新人右腕は「こういう試合もある。自分がもっと投げるべきだと思う」と責任を感じた。

 初回、斎藤は2死後井口に四球、カスティーヨに安打を打たれたが、福浦を三振に切って取り無失点発進した。

 2回には清田にライトへ二塁打を打たれたが、里崎の浅い当たりを右翼の陽岱鋼が好捕、すかさず二塁へ投げ、併殺と好守にも助けられた。

 3回にも根元、伊志嶺の安打などで2死一、三塁とピンチを作るが、無失点。その裏、鵜久森、鶴岡の安打などで1死一、三塁としたが、ここは成瀬が踏ん張った。

 4回、斎藤は初めて1人も走者を出さなかった。5回、2四球で2死一、二塁とするが、ここも無失点。6回も2死一、三塁のピンチも切り抜け、今季の登板で6回まで無失点は自己最長。

 その裏、日本ハムはスケールズの安打を足場に築いた2死二塁で、中田が右中間へ二塁打を放ち先制。斎藤に勝ち投手の権利を贈った。日本ハムは7回から宮西が登板。斎藤は6回102球を投げ4安打無失点だった。「バックのみなさんに助けられて6回まで粘ることができた」。5四球が悔やまれる投球だった分、野手陣に感謝した。

 だが7回、ロッテは1死から岡田が中前打。日本ハムは3番手・榊原をマウンドに送り、伊志嶺を三飛に仕留めるが、続く井口の三ゴロを小谷野がトンネル。一気に同点とした。8回にも福浦の左前打を足場に築いた2死一、二塁で代打・工藤がセンターへタイムリー二塁打を放ち2点を勝ち越した。

 8回、日本ハムはスケールズ、陽の連打に糸井の四球で満塁とし、中田の遊ゴロの間に1点を返した。

 ロッテは9回を薮田が締めて、3―2で逆転勝ちした。日本ハムは日本ハムは13連戦の初戦に敗れ、今季初の4連敗を喫した。梨田監督は「接戦はしている。気持ちを切り替えてやるしかない」。その声色は、普段にも増して切迫していた。

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