ハンカチの季節到来!斎藤、伊志嶺も連敗も止める

[ 2011年8月2日 06:00 ]

 日本ハム・斎藤佑樹投手(23)が、2日に先発するロッテ戦(札幌ドーム)で連敗ストッパーになる。前半戦3勝の黄金ルーキーにとって、後半戦の初先発。チームは首位・ソフトバンクに手痛い3連敗を喫したばかりで、いきなりの大役となる。06年夏の甲子園V腕は暑い夏が大の得意。新人王争い最大のライバルである伊志嶺翔大外野手(23)との同期対決も制し、チームの救世主となる。

 並みのルーキーではない。数々の修羅場をくぐり抜けてきた。斎藤に悲壮感はない。チームは首位ソフトバンクに3連敗。球宴後、本拠地初戦となるきょう2日のロッテ戦で連敗ストッパーの大役が回ってきたが、夏男の言葉は力強かった。

 「何とか連敗を脱出したいし、自分で止められるよう頑張る。今まではペース配分を気にしてしまうこともあったが、自分の実力を考えたらセーブする必要はない。初回から全力で行きたい」

 今季8試合目で最も重圧のかかるマウンドだ。左脇腹痛から復帰した6月29日ロッテ戦(札幌ドーム)は5回4失点でプロ初黒星。チームはその時点で3連敗となったが、翌30日にダルビッシュが連敗を止めた。しかし、今回は絶対エースを含めた3本柱で3連敗。首位とは3・5ゲーム差に開いた。それでも重圧を力に変えるのがこの右腕だ。「夏に生まれた(6月6日)し、夏は大好き」。06年夏の甲子園決勝では延長15回&再試合を投げ抜き、早実を全国制覇に導いた。そんな夏男ぶりに加え、2試合に登板した球宴でセ・リーグの一流打者を抑えたことも大きな自信になった。

 ロッテには大学日本代表で同僚だった伊志嶺がいる。6月29日のプロ初対決では4打数1安打。適時二塁打を許した。リーグ5位の打率・294、19盗塁の俊足スラッガーを封じることが勝敗を左右し、さらには今後の新人王争いの行方にも影響する。「(伊志嶺には)負けたくない気持ちはあるし、一緒に頑張りたい気持ちもある。もちろん目の前の試合が最優先。新人王だって諦めてないし狙いたい。そのためにも、後半戦でいいスタートを切りたい」

 伊志嶺を斬り、ロッテも斬って連敗を止める。汗を拭くハンカチが必要になる、斎藤の大好きな季節がやってきた。

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2011年8月2日のニュース