上原 レンジャーズ移籍で大粒の涙「最初の2年は申し訳ない」

[ 2011年8月1日 06:00 ]

レンジャーズへの移籍が決まり、涙ぐみながら質問に答える上原

 オリオールズの上原浩治投手(36)は1対2の交換トレードで、昨季のア・リーグ覇者レンジャーズへ移籍。高校時代の同期生だった建山義紀投手(35)と再びチームメートとなった。

 オリオールズでの最後の会見を終えた上原の両目から大粒の涙がこぼれた。メジャーリーガーとしての第一歩を踏み出した球団との別れ。プロ入り後、初めてのトレードに「まだ気持ちの整理ができていない。本当にトレードされるということ自体を考えたことがなかった。頭の中が真っ白」と心境を吐露した。

 09年に巨人からオ軍に移籍。当初は先発として期待されながら、故障で思うような活躍ができなかった。それでも昨季は後半戦で抑えを務めて13セーブ。「最初の2年は(故障で)申し訳ないという思いがあって、今年頑張ってきた」。今季は中継ぎとして43試合1勝1敗、防御率1・72の好成績。ア・リーグ東地区最下位のチームから、西地区首位を快走するチームへの移籍には「今まで優勝争いできなかったので、どういう雰囲気なのか楽しみ」と話した。

 レ軍のジョン・ダニエルズGMは「最も印象的な中継ぎの1人」と評価し、守護神フェリスにつなぐセットアッパーを任せる方針。東海大仰星以来、18年ぶりのチームメートとなる建山の存在も心強い。「アイツとはそういう運命にある」と話す上原が渇望していた優勝へと突き進む。

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2011年8月1日のニュース