「三振が取れ、四球少ない」上原 安定感認められて強豪へ

[ 2011年7月31日 15:15 ]

 上原のレンジャーズへの移籍は、実力が認められた結果だ。今季は故障で離脱することなく5月の半ばから調子を上げ、防御率1・72と抜群の安定感を見せている。13試合、15イニングの連続無失点を継続したまま、ア・リーグ連覇を狙う強豪に加わる。

 上原を語る上で欠かせない「三振が取れ、四球が少ない」という特徴は数字に表れている。今季の1四球に対する三振数は7・75でア・リーグの救援投手全体でトップ。大リーグでの通算6・60は、1890年以来、通算150回以上投げた投手の中で最高だ。

 昨季、13セーブの実績もある。レンジャーズは抑えのフェリスが不安定で、抑えもできる右腕はチームにとって魅力だ。交換相手に昨季先発で13勝のハンター投手、一昨年21本塁打のデービス内野手の25歳コンビを出したことからも、期待の大きさがうかがえる。

 30日は初めて経験するトレードに、感傷的になって涙する場面もあった。ただオリオールズで勝利に飢えていたのも事実。上原はメジャーで初めてとなる優勝争いに向け「どういう雰囲気なのか楽しみ」と意気込む。(共同)

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2011年7月31日のニュース