福留 移籍決断に「後半は試合に出る機会も少なくなるかも…」 

[ 2011年7月29日 09:25 ]

 他球団への放出が具体化し始めたのは、オールスター戦明けのことだった。カブスは優勝争いから脱落した状態で、来季に向けたチーム再編を迫られていたヘンドリー・ゼネラルマネジャー(GM)は「福留をはじめ、今年で契約が切れる選手の処遇は考えなければならない」とトレードの可能性を口にした。

 トレード拒否権を持ち「家族のこともあるし、実際にその時になってみないと分からない」と言葉を濁していた福留が移籍を決意したのは26日だった。自分の置かれている立場がより明確になり「若手主体になる後半は、試合に出る機会も少なくなるかもしれない」と、トレード拒否権の破棄を決めた。

 移籍が決まった28日には、試合前にロッカーで荷物をまとめながら「シカゴのお客さんの前でプレーするのは好きだったし、楽しかった」と寂しそうに振り返った。それでも「せっかくインディアンスに興味を持ってもらったんだから、何とか力になりたい」とすぐに前を向いた。試合前に同僚に別れを告げ、新天地のクリーブランドへ向かった。(共同)

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2011年7月29日のニュース