横浜、春夏連続に王手!決勝点はセンター前適時バント

[ 2011年7月29日 06:00 ]

<横浜創学館・横浜>6回2死満塁、意表を突くプッシュバントで2点適時中前打を放った横浜・伊達

神奈川大会準決勝 横浜5―4横浜創学館

(7月28日 横浜)
 横浜に流れを呼び込んだのはバントだった。0―0の6回2死満塁で、9番・伊達が初球をセーフティー気味にプッシュバント。投手の右横をゴロで抜けると、伊達の構えを見て一塁カバーに入った二塁手が逆を突かれ白球は中堅まで転がった。これが決勝打。春夏連続出場に王手をかけた。

 「二塁手のポジションが深かったし、打つよりバントの方が(安打の)確率が高い。狙ったコースに転がせました」。50メートル走5秒9の俊足を生かすため、フリー打撃の半分はバント練習に費やす。打ちたい気持ちが強く、バントの意識が薄れていた昨冬、全体練習から外された。それから1カ月間、徹底的に走り込みとバント練習。どの方向にも自在に転がせる技術と自信がついた。

 2回2死二、三塁では中飛。「フライじゃ何も起きない」と猛省し、5回には遊撃前に絶妙のプッシュバントで出塁(記録は失策)。そして6回に決勝の中前2点バント安打だ。7回は叩きつけて二塁内野安打。渡辺元智監督も「脇役が脇役なりのチームプレーに徹した。6回はサードが前に守っていたし、あそこに転がした伊達のファインプレー、大殊勲です」と称えた。

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2011年7月29日のニュース