ヤクルト・荒木 途中出場も地元でMVP獲得

[ 2011年7月22日 06:00 ]

<全ウ・全イ>最優秀選手賞に輝いた地元富山出身のヤクルト・荒木

フレッシュオールスター イースタン・リーグ選抜10―0ウエスタン・リーグ選抜

(7月21日 富山市民)
 若手選手によるフレッシュオールスターゲームが21日、富山アルペンスタジアムで行われ、富山出身で途中出場ながら2安打1打点のヤクルト・荒木貴裕内野手(23)がMVPを受賞した。プロ2年目。昨季は球団史上40年ぶりに開幕新人スタメンの座を手にした期待の星が、地元での祭典で輝いた。試合は全イが9回に6点を奪う猛攻を見せ快勝。通算成績は全イの17勝26敗5分けとなった。

 地元の大歓声を一身に浴びた。昨年は無安打に終わった舞台で、途中出場の荒木が2安打1打点。遊撃の守備でも好プレーを披露した。お立ち台。自然と声が弾んだ。

 「声援は凄く聞こえました。力になりました。地元の皆さんの前で元気な姿を見せられて良かった」。富山で生まれ、中学までを過ごした。スタンドでは祖母を含め、親戚ら20人以上が観戦。先発の座は同じヤクルトのドラフト1位ルーキー・山田に譲ったが、6回にその山田の代打で登場すると8回の左越え二塁打など2安打。「(親戚からは)頑張ってねと言われていました」と凱旋での活躍を喜んだ。

 ルーキーイヤーの昨年は、球団40年ぶりとなる新人開幕スタメンを勝ち取った。しかし今季は川端らの台頭で、1軍出場は1試合のみ。リーグ首位のチームの戦力になれていないもどかしさを、常に感じている。「少しでも1軍で活躍しないと。優勝するために力になりたい。きょうは一生懸命がむしゃらな気持ちが出せた。チームに戻っても続けたい」と引き締めた。

 ヤクルトでは青木や飯原がフレッシュ球宴でMVPを獲得し、その後の飛躍につなげた。「前半戦は出られなかったので、これを機に、後半戦は元気な姿を見せたい」と荒木。賞金100万円の使い道に「親に何か買うか、貯金します」と照れた姿が初々しかった。

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2011年7月22日のニュース