「若林忠志賞」創設…社会貢献などで阪神選手を表彰

[ 2011年7月22日 06:00 ]

 球団創設時からの主力投手、若林忠志氏(故人)の名を冠した「若林忠志賞」創設を内定していた阪神が21日、正式発表した。社会貢献やファンサービス活動に功績のあった所属選手を毎年1人選び、球団納会などで表彰する。記念盾と表彰金100万円、活動支援金100万円を贈る。甲子園歴史館に同賞のコーナーを設け、顕彰する。

 甲子園の球団事務所で会見した選考委員長の沼沢正二専務・球団本部長は「近年、選手の活動に意識の高まりを感じる。球団として、形として残したかった。偉大なOBの功績と遺志を継承していきたい」と説明した。

 桧山が03年から遺児施設を訪問、岩田が自身と同じ糖尿病患者の基金を設立するなど「グラウンド外のMVP」候補は多い。鳥谷選手会長は「社会貢献を考える良きタイミングとして多くの選手が関心を抱き、社会の役に立てれば」と話した。

 若林氏はファン開拓やプロ野球の地位向上に尽力。「タイガース子供の会」を自費で立ち上げ孤児・遺児らの慰問などに努めた。球団ではスポニチ本紙編集委員・内田雅也記者が今年1月に著した「若林忠志が見た夢」(彩流社)が同賞創設の一つの契機となったとしている。

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2011年7月22日のニュース