５連敗で５割逆戻り　落合監督「また港に戻って来ちゃったよ」

＜中・広＞渋い表情で選手交代を告げる落合監督

セ・リーグ 中日２－４広島

（7月16日 ナゴヤＤ）
　中日は東出も梵もいない若手中心の広島に、点差以上の完敗。１分けを挟み今季最悪の５連敗となり、６月２９日以来の勝率５割逆戻りとなった。

　「また港に戻って来ちゃったよ。またあした出航しなきゃいけないな」

　落合監督は自嘲気味の笑みを浮かべて、会見を切り上げた。２回に主砲の和田の２ランで先制する理想的な展開に思われたが、先発の岩田がリードを守れない。３、４回に連続失点すると、５回２死一塁から丸に決勝の右越え５号２ランを浴びて４敗目を喫した。

　「いい感じで点を取ってもらったのに、すぐに取られて…。流れがこちらに来た時に失点して相手に傾けてしまった」

　ただ、若い右腕だけに敗戦の責任を負わせることはできない。広島の継投策の前に４安打。和田の一発以降は無得点で、前夜の零敗から続く貧打を露呈した。

　得意のナゴヤドームで広島に負け越したのは、０９年以来２年ぶり。首位のヤクルトがデーゲームで敗れていたのに、お付き合いしてゲーム差は７のまま。セ・リーグの貯金を独り占めされてしまった。３位の阪神が勝ち、こちらとは１・５差。折り返し地点を前に、落合竜が踏ん張りどころを迎えた。

　▼中日・岩田（５回４失点で４敗目）いい感じで点を取ってもらったのに、すぐに取られて…。流れがこちらに来た時に失点して、相手に（流れを）傾けてしまった。

　▼中日・和田（２回に先制の８号２ラン）トータル的に点を取らないと。