祖父母の被災乗り越え…石巻・日野主将 笑顔1勝

[ 2011年7月13日 06:00 ]

宮城大会2回戦 石巻3―0仙台高専名取

(7月12日 利府中央公園)
 石巻は仙台高専名取を3―0で下した。捕手としてチームをけん引した主将の日野は、悲しみをこらえてのプレーだった。

 3月11日の津波で、宮城県石巻市内に住む祖父母が犠牲になった。理髪店を営み、祖母には小さなころから必ず髪を切ってもらっていた。「本当に大好きな2人で…」。心境に変化が訪れたのは練習を再開した4月中旬。「皆とプレーすると、暗い気持ちが吹っ飛ぶくらい楽しくて」。部員の中には、津波で小学生の弟を亡くした後輩もおり、日野は「こういう時だからこそ、暗い顔はしていられない」と話した。

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2011年7月13日のニュース